久々に大田区の実家に戻ったら、ある町工場が更地になってた。
えっ!と、立ち止まってしまった。
毎日通ってた駅までの途中の道。
ここのオヤジさん達、朝、道路でラジオ体操してたんだよな。
それは日常の風景で。
リーマンショックで途端に工場が休みになって、でもその後復活して、勝手にヨッシャー!!って思ってた。
工場が再開して、嬉しそうな顔でラジオ体操してたのが印象に残ってる。
オヤジさん達と話したことはないし、モーター関係の特殊な装置を組み立ててるなというくらいで、どんな仕事をしていたのか、詳しくは知らない。
でも、おれの中で間違いなく特別な工場の一つだったんだ。
群馬での取組が形になったら、いつの日か話を伺いに行きたいと思ってた。
それは叶わなくなってしまったけど、
あなた達の存在がおれのきっかけになってたんだよと、感謝を伝えたい。
ここもマンションに変わり、多くの人達からあの工場の記憶は消えていくだろう。
だけど、おれの心の中には残り続けるし、形は違うけど、しっかり受け継いでるから。オヤジさん達、長い間、お疲れ様でした。